
身近にHSP気質の人がいるけど、どう接したらいいの?
家族や恋人、友人にHSP気質の人がいるけど
「自分はHSP気質ではないから理解できないし、どう接してあげたらいいのか分からない」
そんな悩みはありませんか?
自分の些細な言動で傷つけてしまっているのではないかと不安になってしまいますよね。
・身近にHSP気質の人がいて「助けになりたい・理解したい」と思っている
・自分の言動で傷つけてしまっていないか気になる
HSPの当事者である筆者が普段抱えている悩みやHSPさんの共通点をもとに、
「より良い関係でいるため」のコツ、知ってほしいこと5つを解説していきます。



NGな言動と比較して詳しく解説します!
出来ることから1つづつ実践していきましょう!
それでは、どうぞ!
目次から気になる項目に飛べるよ!
本音をなかなか言えません



本音を言って怒られたら…嫌われたらどうしよう
HSPさんは、なかなか本音を言えません。
頭の中は「もし怒られたら、嫌われたら」「もし傷つけたら…」でいっぱい。
人の気持ちや機嫌に敏感ゆえに、「人を悲しませる・怒らせる」可能性がある言葉を避けます。
勇気を出して本音を言おうとしても、頭の中でぐるぐる考えすぎて涙が出てしまったり、
結局「何でもない、大丈夫」と我慢してしまいます。


こうしてほしい!
「どんな話でも受け入れるよ」と受け入れてほしい
本音を言ったあとの相手の反応が不安なため、まずは受け入れる雰囲気作りが大切です。
「怒らないから安心してね」
「怒ってないよ」
「ちょっとだけ意見交換してみようか」
この言葉や受け入れてくれそうな雰囲気があると「言ってみようかな…」と少し勇気が出てきます。
また、もし「それは違うよ」と思うことがあってもすぐに否定することはNGです。
ゆっくりと「そうなんだね」「なるほどね」と共感したあとに、
「でも~」「実はね~」と自分の意見も伝えていきましょう。
「言いなよ!」「他には?」の圧力はもっと怖い
なかなか本音を言ってくれないからとイライラしてしまっていませんか?
HSPさんはそんな機嫌の変化も察知して、ますます言うのが怖くなってしまいます。
また、やっとの思いで1つだけ本音を伝えたあと、「他には?」の一言で尋問されているような気持ちに。
「言いたくなった時に言ってね」
「言ってくれてありがとう」
あなたのペースに任せるよ!という一言が、実はとっても救われます。
比較してまとめるよ!
・「どんな話でも受け入れるよ」と話す前に安心させる
・「言いたいことは言って」を強要しない
・「そうだったんだね」「なるほどね」と最初は共感する
・なかなか本音を言わないからと怒る
・ピリピリした雰囲気で本音を言い合う
・やっと言えた本音をすぐに否定する
あなたの機嫌が気になります



表情が暗いな。もしかして怒らせたかも?
HSPさんは、人の機嫌に敏感です。
ため息、口調、言葉遣い、表情から、「この人は今機嫌が悪そうだな」と察知。
それを気にしないことができればいいのですが、「私が怒らせたかも」「どうして機嫌が悪いんだろう…」と考え込んでしまうのがHSPさん。


こうしてほしい!
機嫌が悪いときは、一言だけでも原因を教えてほしい
HSPさんも非HSPさんも、機嫌が悪い時は人とうまくコミュニケーションが取れなくなるため難しいですよね…。
しかし、たった一言だけでも
「ちょっと今お腹が痛くて」
「今日こんな嫌なことがあったんだ」
「あなたのせいじゃないからね」
といった、なぜ機嫌が悪くなっているのかの原因が分かれば、
「なんだ、私のことで怒っているんじゃなかったのか!」と安心します。
そうすれば、ぐるぐると考えることなく相談や愚痴を聞いたり、
そっと一人にしておいたりすることができます。
比較してまとめるよ!
「今こういうことで機嫌が悪くなっちゃって」と原因を教えて欲しい
・何も言わず「察して」は逆効果!どんどん悪いことを考えてしまう
・八つ当たりしてしまう
大きな音や雑音が気になります



話し声、テレビ・電話。
色んな音が混ざってて気になってしまう
HSPさんは、雑音や大きい音に敏感です。
職場や学校、人混みでの話し声、電話や突然のアラーム音…。
ついつい気になってしまい、これだけで心や体力を消耗。
また、ドアを閉めたり物を置いたりする音が大きいと、前述したように「機嫌が悪いのかな?」とビクビクしてしまいます。


こうしてほしい!
生活音はなるべく小さくしてほしい
そろりと忍者のように過ごしてほしい!とまでは言いませんが、ついつい大きな音に驚いたりビクビクしてしまうHSPさん。
物を優しく扱ったり、携帯の音量を少し下げてみるだけでも変わります!
優しくゆっくりと話しかけてほしい
突然大きな声で話しかけれらると驚いてしまうHSPさん。
驚いたあとはしばらく心臓がドキドキしてしまって、体力を消耗してしまう…。
比較してまとめるよ!
・ドアを閉める音、携帯の音量、生活音はなるべく小さくしてほしい
・物を雑に扱ったり投げたり、大きな音を出す
・突然大きな声で話しかける
些細な指摘や否定に、酷く傷つきます



なんでこんなにダメな人間なんだろう
HSPさんは指摘や否定的な言葉に酷く傷つきやすいです。
どのくらいかと言うと、言われたその日は一日中落ち込んでしまったり
夜中に「ひとり反省会」をして泣いてしまったり、何年たっても覚えていたり…。
だからといって、「なにも指摘せず全肯定する」のは難しいですよね。


こうしてほしい!
クッション言葉をはさんでほしい
「大変恐れ入りますが~」や「お忙しいところ失礼します」など
ビジネスでよく使う機会があるクッション言葉。
え?プライベートでも?と思うかもしれませんが、こんな風に活用することができます。
「ごめんね、ちょっとだけ聞いてほしいんだけど」
「全然怒ってないんだけど、実はね」
いかがでしょうか?
この一言だけで優しい印象に変わり、聞き手側も受け入れやすくなりました!
メールでのやりとりの場合なら、絵文字を使ってみてほしい
実際に話す場合と文章の場合だと、なんだか文章のほうが「冷たく」感じませんか?
表情も仕草もないですし、
話すときと同じテンションや喋り口調をそのまま文章にはできないですよね。
どのくらい印象が変わるか比較してみます
なんだか、ものすごく否定された気分になってしまいます。
文章でも「怒っていないように優しく伝えたい」場合は、
前述したクッション言葉や絵文字、顔文字を使ってみましょう!
絵文字や顔文字があるだけでも印象は和らぎますし、
もし使いたくない場合は「~!」「~??」といった記号だけでも十分です!
比較してまとめるよ!
・クッション言葉をはさんで受け入れやすくする
・絵文字や顔文字があって、やわらかい文章を心がける
・思ったことをストレートに伝える
・絵文字や顔文字を使わず、そっけない文章
肯定されると、一日ハッピー



こんな自分でも褒められた…!嬉しい!
HSPさんは完璧主義で自己肯定感が低く、自分で自分を褒めることが苦手な傾向にあります。
自分の悪いところばかり見えてしまったり、「相手もそう思っているんだろうな」と考えてしまう。
その分、褒められたときは「こんな自分でも褒められた…!」と嬉しくなります。


こうしてほしい!
些細な「ありがとう」や「すごいね」が嬉しい
よい言葉もわるい言葉も刺激を受けやすいHSPさんにとって、とても嬉しいものです。
▼ここでさらにもう一言プラス言葉!
「いつも」+「褒め言葉」
この「いつも」があることによって、今だけではなく今までのたくさんの自分も褒められた気持ちになりませんか?
「いつもすごいね」「いつも頑張ってるね」「いつもありがとう」
この言葉は積極的に使っていきましょう!
比較してまとめるよ!
・些細な感謝や誉め言葉を積極的に伝える
・感謝や褒め言葉を何も言わない
もしカミングアウトされたら
もしあなたが、HSPであることをカミングアウトされたらなんと声をかけますか?
カミングアウトすることは、なかなか勇気がいることです。
誰にでも言えることではありません。
なかなか言えなかったけど、これからも仲良くしていきたいから知ってほしい
同じような悩みを抱えた仲間がほしい
そう思える相手に、やっと伝えることができます。
また、「HSPだから優しくして」「もっと配慮して」と
HSPであることを言い訳に主張したいわけではありません。


こう声をかけてあげましょう!
「そうだったんだね」
「なにか力になれることはある?」
否定したり話を逸らしたりせずに、共感や肯定することが大切です。
「この人に伝えられて良かったな」と、これからの関係もきっと良くなっていくはず。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
HSPではない人からみると「なんでそんなことで?」「気にしすぎだよ」と思うかもしれませんが、
HSPについての記事で詳しくご紹介したように、先天的な気質であり病気ではないため治ることはありません。
ただ、周りの環境や他人の言動に刺激を受けやすいぶん、
その刺激を軽くすることができればHSPさんは生きやすくなります。
どうか、この記事を通して少しでもHSPさんの気持ちを知っていただけたら嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました!